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クレタ島の自然美:サマリア渓谷とトレッキング体験2

ギリシャ最大の島、クレタ島にあるサマリア渓谷(峡谷)はヨーロッパで2番目に長く、驚異的な自然を味わえる国立公園として観光客に人気です。

 

 

このサマリア渓谷のトレッキングツアーに体力、英語、その他諸々の不安要素でいっぱ

いだった私が一大決心し、女1人で参加してきました。

 

 

ツアーはGet your guideから申し込みました。

今回の記事ではトレッキングの実際についてお知らせしたいと思います。

それでは、いってみよ!

 

 

前日までの準備や、当日朝のバス、朝食ポイントについては以下

otalife-coach.com

 

【目次】

 

 

 

上着が必要な人もいる

私がギリシャクレタ島を旅行したのは2025年7月上旬。

バカンスシーズン真っ盛りで、日中は30度を超える暑さが続きますが、山の上の気温は朝9時でも低く、少し寒いとすら感じるほどでした。

 

 

もちろん、歩いているうちに身体は温まり、どんどん気温は上昇していきます。
おそらく20−30代なら早朝から半袖で大丈夫だと思いますが、軽量薄手のシェルパーカーなどを持参してもよいかもしれません。

 

 

ハイキングの実際

渓谷入り口で入山チケットを購入(出口で半券が必要になるので無くさないように!)さあ、ハイキングスタートです!



サマリア渓谷のハイキングは、基本高い所から低い所に降りていき、深い渓谷の中を沢沿いに歩き続けるというものです。

 

 

私がGet your guideから申し込んだツアーでは17〜8人が参加(カップルもボッチも含む)ですが、ガイドは「一番遅い人の後からついて歩く」というもので、ガイドが何かの説明をしながら一緒に歩く、というものではなく、それぞれのペースで歩きます。

 

 

映える写真を撮りまくり、ゆっくりペースで進むと自然とガイドの近くになり、何かと教えてもらえるかもしれませんが、基本はそれぞれの体力に合わせて進むので、1人です。

 

渓谷入り口近く。写真で見ていたにも関わらず自然に圧倒されます

 

 

しかし、さすがのサマリア渓谷。私の参加したツアー以外のバスから降りてくる観光客が山のようにいて、自分の前にも後にも複数人または・1人で歩いている人がいました。7月の山、想像以上の人の多さに驚きました。

 

 

道に迷いそうな場所にはマーキングしてある(それでも迷いそうになることも・・・)面識ない外国人どうしで「こっちがEasy wayだ」みたいな話をしながら進みました

 

 

ギリシャは山火事多いので警戒している。消防設備が何箇所もある

 

 

谷間に近づけばプロの山岳パトロールが巡回していることに気づくでしょう。ツアー参加者はガイドが最後方から来ているので「途中で気分が悪くなったら・・・山の中に1人で置いていかれてしまったら」などと過剰に心配する必要はないと思います。

 

 

私は日焼け止めを塗り直すために座り込んでリュックをゴソゴソしていたら「何か問題?大丈夫?ならそこに長時間座らないでください、この場所はできるだけ早く抜けてください」と山岳レンジャーに英語で注意されました。

 

 

多くの観光客が時間通りに渓谷から退出できるようにしっかりと管理しているように感じました。

 

 

車など入れることができない道なのでポニーで荷物運ぶようだ
怪我人もポニーの背に載せるのだろうか

 

 

周囲の風景は本当に素晴らしく、圧倒的な大自然の姿に心を打たれます。

世界中のトレッキング経験者がアップしているGoogleマップの写真を見るだけでも、どれほど素晴らしいかがわかります。
興味がある方は是非見てください。

https://maps.app.goo.gl/Loox9re1jRDFc8AQ9

 

 

こんな感じの給水ポイントが何箇所もあるので、水は大量に持ち歩く必要はない

 

 

驚くべきことに、山中に「紀元前6世紀の神殿跡がその後道院になった史跡」がある
こんな山奥になぜギリシャ神殿?さらにその上に修道院を建てて隠遁する修道僧・・・
ツッコミが追いつかない

 

 

恥を捨てて日焼け対策を

北ヨーロッパの人々は太陽を120%感じたくてバカンスに全力投球しているので、肌露出は基本多めです。確実に、老若男女、肌を焼くことを求めています。

 

 

この姿勢が山歩きでも変わらないようで、「え・・・そんな山を舐めた格好でいいの?」と言いたくなるような、女子は「ビーチですか?水着?」と驚く上半身に、下半身はもちろんショートパンツ。 Tシャツ短パン男子も暑くなってくると上半身裸、という出立ちがほとんど。

 

 

そんな中、私はサファリハットにサングラス、首には手ぬぐい、腕は黒いアームカバー、足元はトレッキングシューズ。まさに「ザ・山」というか、日本で山歩きする人間としては全く普通の装備でサマリア渓谷に挑みました。

 


私はストックを持っていかなかったが、持っている壮年夫婦は数人見ました

 


ヨーロッパ北部系の白人が私を見て「なにこの人・・・」みたいにギョッとした顔をしているのに何度か気づきましたが、何を思われても気にするものか。

所々、日陰があるとはいえ、地中海性気候のギラギラした太陽のもと、5時間歩くんですよ。日焼けのダメージに関する感覚が北ヨーロッパの人間と私とでは全く違います。

 

 

クレタ島に押しかける欧米人のようにスタイリッシュにバカンスをキメたい(笑)という方以外は、そして30代以降の方には、全力で日焼け対策することをおすすめします。地中海性気候の太陽、マジで焦げるので。

 

休憩ポイントに現れた山羊にスニッカーズを奪われて仰天
私が手にしてポリポリしていたら後ろから近づいてきて、

確実にスニッカーズを狙って舌を伸ばしてきた(ビビって手放した隙にもっていかれる)
欧米人が「可愛い〜」といって草などを差し出しても見向きもしない
スニッカーズ慣れした山羊、健康が心配だ



サマリア渓谷はトレッキング参加者がとても多く、自分の前にも後ろにも必ず誰かがいる状態、ではありましたが、とにかく行程が長いので「広大な自然の中に私1人、聞こえるのは鳥のさえずりと渓谷のせせらぎの音だけ」という場面が数度ありました。

 

 

驚くべき自然の造形に囲まれ、静寂の中で何とも言えないマインドフルネスな体験をすることができたことは、私にとって想像以上の喜びでした。迷ったけど、本当に参加してよかった。

 

 

暑さと疲労でしょっぱい顔になるワタシ

 

ツアーがはじまる前、バスの中で「この時間までにチェックポイントを通過してください」と渡されためやす表があるのですが・・・(携帯で写真を撮るように言われる)

予定時刻より早めを心がけよう!ギリギリで焦って「置いていかれるのでは・・・?」みたいな気持ちになりたくない(←全くの杞憂でした)と思い、全て予定時刻の30分前に通過するように歩き続けると・・・

 

 

クタクタになりながらも意外とすんなり出口に到着。お疲れ様でした、ワタシ!無事に完走しましたー!!!

 

 

水着を持って行くのはアリ

サマリア渓谷の出口から更に2キロほど道路を歩くとアギア・ルーメリという海沿いの村があり、ここから帰りのフェリーが出発します。

 

 

私は「自分の体力が保たず、決まった時間に到着できなかったらどうしよう」ということばかりを心配していたのですが、休憩をしっかり挟んだにも関わらず、5時間ほどでアギア・ルーメリに到着してしまいました。

 

 

Get your guideのツアー説明では「ビーチで泳ぐこともできる」というような説明があり「いやいやいや、5時間から7時間歩いて更に泳ぐとか無理でしょう」と思っていたのですが、全力で日焼けとビーチを求めてクレタ島に訪れる欧米人たちは、青い海でチャプチャプしていました。老若男女、結構な人数がいました。

 

 

帰りのフェリーの出発時間の17時30分まで、時間はたっぷりあるんですよね。この時間が手持ち無沙汰ではあるので、ビーチで遊んで服を着て、昼・夜兼用のお食事をとる、というのは全然アリだと思いました。

 

 

アギア・ルーメリはのんびりした海沿いの村ですが、多くの観光客が通過する地点なので、レストランの数は多く、水着やフィンなどを売っているお店もあります。

 

 

ビーチで泳がない私は、レストランに3時間居座るのもどうかな・・・と思い、最初は港の屋根つきベンチでゴロゴロし(寝転がっている欧米人がたくさんいました)その後レストランへ。

 

 

ただ、ギリシャでは1人で食べきれないぐらいの量が出てくることがわかっているので、お宿で食べることにし、飲み物だけを頼んでしばし休憩しました。

この後、朝ガイドに預けていたフェリーチケットを受け取り、フェリーへ。

写真ではうまく表現できていませんが、フェリーにはサマリア渓谷をトレッキングした人のほとんどが乗り込んでいます。200人以上いたのではないでしょうか。改めてサマリア渓谷が多くの人々を惹きつける場所であることを感じました。

 

 

このフェリーから眺めるクレタ島の姿、そして海の色が何とも言えず美しいんですよね。無言で45分間眺めていられる(と言いつつ、疲労でうつらうつら)

 

 

フェリーが到着すると、お迎えのツアーバスがずらり。ここからバスに乗り込み、一路ハニアを目指します。

 

 

往路も曲がりくねった道だったのですが、帰りの道のそれは比べ物にならないぐらいのカーブの連続。しかもクレタ島を南北に横断するようなものですから、倍以上の時間がかかります。

私はそこまで酔いやすい方ではないのですが、ちょっとクラクラしそうになった程です。

運転手の集中力と技術には敬服させられます。

 

 

無事にハニアに辿り着き、朝のピックアップポイント近くでバスを順番に降車してトレッキングツアーは終了。我ながらよく頑張った!

 

 

まとめ

  • 上着が必要な人がいる(念のため1枚持参)
  • 歩いている人は意外と多い。山岳パトロールも見かける
  • 給水所は多い。トイレは数箇所(朝食後にトイレに必ず行け)
  • スニッカーズを狙う山羊が出没(山羊の糖尿病が心配)
  • 泳ぐ気力がある人は水着を持参(休憩時間はたっぷり)

 

というわけで、2回にわたって「50過ぎの体力で女1人サマリア渓谷トレッキングツアーに参加してみた」をシェアしましたが、いかがでしたか。

皆さんも憧れの場所に行きたくなりましたか?

 

 

「無理じゃないかコレ」がたくさんある中、一つひとつクリアし、ビビリながら(笑)決行しましたが、とても大きな満足感を味わっています。

 

 

それと同時に、次の旅行のことも考えています。

「人を羨ましがるのをやめて、実行するために努力してみる」生き方にシフトしつつあるのだとすれば嬉しいな。

 

それではまた!